今年の3月末(2022年3月31日)に『あけぼの大豆』が、国の地理的表示(GI)保護制度に登録されました。 ※地理的表示(GI)保護制度とは
山梨県身延町で栽培されている『あけぼの大豆』です。
登録生産者団体は『身延町あけぼの大豆振興協議会』というところです。
このGI保護制度に登録された名称を使用するためには、登録生産者団体に所属し、構成員としての義務を果たすことがもとめられます。
つまり、この構成員としての義務を果たさなければ、『あけぼの大豆』という名称(類似&類推させる名称を含む)を使用することはできません。
このGI登録に伴い、当店の対応について問い合わせがありましたので、ここで当店のスタンスをお知らせしておきたいと思います。
【当店のスタンス】
GI保護制度の趣旨、運用上のメリット、デメリット等を総合的に検討した結果、当店は当該生産者団体の構成員としてGI保護制度には参加しないことにしました。
GI保護制度には先使用権というものがあり、GIの登録前から登録産品と同様の名称を使用していた産品で、不正の目的がなく継続的に使用しているものについては、7年間はそのまま名称を使用することが認められています。
(GI登録産品との混同を防ぐのに適当な表示を付せば、7年経過後も先使用が可能。)
当店は、個人事業主として開業した2017年から『曙大豆』という名称を使用しており、毎年、山梨県身延町曙地区で自家採種により栽培&販売を行ってきました。
当店の設立経緯を書いたこの記事をご参照下さい。
念のため先使用権の適用について農林水産省輸出・国際局知的財産課に照会し、確認もしました。
こうしたことから、当店はGI保護制度には参加せず、当然GIマークも使用せず、今後何かトラブル等が発生しそうな場合には名称変更も視野に入れつつ、当面はこれまでどおり『曙大豆』として栽培&販売を行ってまいります。
なお、これはあくまでも当店の理念にもとづく対応ですので、GI保護制度自体を否定するものでも、振興協議会に反発するものでもありません。
GI保護制度に対する当店の考え方については別記事にてあらためて、お知らせさせて頂きます。
日頃より当店をご支援頂いている皆様におかれましては、ご理解と引き続きのご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
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